高齢出産でリスク増の子宮トラブルの危険性は?
高齢になると子宮に関するトラブルもやはり高くなると言えます。
特に子宮筋腫は3人に1人の女性が持っている良性の腫瘍です。
女性ホルモンである”エストロゲン”の影響で妊娠16週までに大きくなる傾向があり、経腟超音波検査で発見されるということが多いです。
筋腫の大きさや位置にもよりますが、お腹の痛みや張りを感じやすい傾向があり、筋腫部分の血流が悪くなって壊死(変性ともいう)を起こすと、子宮口が開き流産を招く恐れがあります。
妊娠中は健診の回数を増やすなど慎重に観察していく必要があります。
一方、卵巣嚢腫は卵巣内にできる良性の腫瘍です。
経腟超音波検査で「卵巣が晴れている」と言われることがありますが、多くはルテイン嚢胞と呼ばれています。
hcg(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンの影響で一時的に大きくなりますが、妊娠4ヶ月までには自然に消失するため、経過観察するのが一般的です。 ただ、卵巣嚢腫の付け根部分がねじれる茎捻転を起こした場合は手術が必要になります。 いずれも、最悪の場合があるので主治医の相談しながらこまめに健診を行っていくのがリスク軽減の最たる方法でしょう。