高齢出産のリスクその①「妊娠初期の流産」
妊娠初期の流産のほとんどは受精卵染色体異常が原因。
妊婦さんの年齢が上がるにつれて流産率が高くなっていくのは事実です。
これは母体が胎児の頃から持っている卵子細胞が老化していくため。
加齢とともに、卵子のクオリティーは年々低下していくのです。
海外のデータによれば35~39歳の流産率は約20%、40~44歳は約40%という報告もあり40歳以上になるとさらに流産率が高くなることがわかります。
ただ、高齢妊娠にかかわらず、全ての年齢における初期流産率は約15%と決して低いものではないのです。
こうしたことから流産は誰にでも起こり得るということがわかります。
染色体異常による流産は一種の自然淘汰なので、回避することはできません。
妊婦さん自身に原因があるわけではないので、自分を責めないようにしましょう。
妊婦12週を過ぎて胎盤が完成に近づけば年齢を問わず流産のリスクはかなり低くなります。